寺山修司の短歌 19 われ在りと


われ在りとおもふはさむき橋桁に濁流の音うちあたるたび 


頼りなげな橋桁に濁流が打ち当たる音を聞く度、自分の実在を実感できる。

「さむき橋桁」や「濁流」が比喩だとすれば、「自分の頼りない心」は、「危機」に直面する度に生きていることを実感する、というのだ。

by 寺山修司(てらやま しゅうじ)  

青森県出身の歌人、劇作家    
 演劇実験室「天井桟敷」主宰    
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ       

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