寺山修司の短歌 18 草の笛


草の笛吹くを切なく聞きており告白以前の愛とは何ぞ 


片思いの少女のことを考えていたら、誰が吹いているのか、草笛の切ないメロディが聞こえてくる。
耳を傾けているうちに切なさが募り、「まだ告白さえ出来ないものを、そもそも愛と呼べるのか」と思春期の少年は自問自答し、心を乱す。

by 寺山修司(てらやま しゅうじ) 

青森県出身の歌人、劇作家     
演劇実験室「天井桟敷」主宰     
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ   

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