寺山修司の短歌 52 歳月が


歳月がわれ呼ぶ声にふりむけば地を恋う雲雀はるかに高し 


過ぎ去った歳月を(呼ばれた気がして懐かしさに)振り返ると、地上を恋しがる雲雀が遥か天高くを飛ぶように、それは既に自分の手の届かない所にあったのだ。

by 寺山修司(てらやま しゅうじ)  

青森県出身の歌人、劇作家   
演劇実験室「天井桟敷」主宰   
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ 

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