寺山修司の短歌 102 きみのいる


きみのいる刑務所の塀に自転車を横向きにしてすこし憩えり


「刑務所の塀」は、精神的抑圧や束縛の象徴か。

刑務所の塀に自転車を横向きに立てて憩うように、安心できる本来の居場所でなくても、いま自分が置かれた状況の下で、相手のプレッシャーや束縛から逃れてちょっとした解放感を味わうことは出来る、というのだろうか。

by 寺山修司(てらやま しゅうじ)  

青森県出身の歌人、劇作家   
演劇実験室「天井桟敷」主宰   
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ

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