『ラ・ラ・ランド』


『ラ・ラ・ランド』は、ハリウッドを舞台に、女優志望の女性と自分のジャズ・クラブを開くことを夢見る男性の恋を描く、2016年公開のミュージカル映画。脚本・監督はデミアン・チャゼル、主演はライアン・ゴズリングとエマ・ストーン。
アカデミー賞では史上最多の14ノミネート、デミアン・チャゼル監督も史上最年少の監督賞に輝いた。

この映画のタイトル『ラ・ラ・ランド』は、夢追い人が集う街であるロサンゼルス(LA)と(グリフィス天文台でのミアとセブのロマンチックな浮遊シーンに見られるような)「現実から遊離した精神状態」を現したものという。

チャゼル監督は、ミュージカルの手法でロマンチックなシーンを描きながら、2人が生きる現実との相克により、「夢を叶えるためには、何かを犠牲にしなければならない」というメッセージを私たちに伝えている。

そして、ミアとセブの「5年後」を描いたラストシーンでは、「甘い誘惑を切り捨てた者だけが表現者として成功できる。だが、それが幸福かどうかの判断は観ているあなた方に委ねよう」と言っているようだ。


撮影秘話

企画当初、ミア役には「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソンがキャスティングされていたが、ディズニー映画(実写版)『美女と野獣』のヒロインに選ばれた彼女は降板。
その一方で、『美女と野獣』の野獣役のオファーを断ったゴズリングが、『ラ・ラ・ランド』に出演するというハプニングが生じた。

また、本編の中で何度も流れるセバスチャンのピアノソロのシーンを撮るため、ゴズリングは3ヶ月かけてピアノを猛練習。
その成果が実り、全曲を自分で演奏できるようになった彼は、手元のクローズアップも代役を立てずに演奏したという。

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