寺山修司の短歌 40 桃の木は


桃の木は桃の言葉で羨むやわれら母子の声の休暇を 


われら母子が方言で言い争うように、桃の木は桃の言葉で羨んだりするのだろうか、われら母子の休戦(仲直り)を。
喧嘩するほど仲がいいと言うし、何より喧嘩出来る相手がいること自体、幸せなことかも知れない。

by 寺山修司(てらやま しゅうじ)  

青森県出身の歌人、劇作家   
演劇実験室「天井桟敷」主宰   
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ 

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