寺山修司の短歌 49 寝にもどる


寝にもどるのみのわが部屋生くる蠅つけて蠅取紙ぶらさがる 


寝に戻るだけの生活感のない無機質な空間では、蝿取り紙に生きた蝿が貼り付いてぶら下がっているだけで「生命(生と死)」を実感させるのだ。

by 寺山修司(てらやま しゅうじ)  

青森県出身の歌人、劇作家   
演劇実験室「天井桟敷」主宰   
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ 

I'd love to see you again

気の向くままに綴るお気に入りの映画や音楽、寺山修司の短歌など

0コメント

  • 1000 / 1000