寺山修司の短歌 70 人生は
人生はただ一問の質問にすぎぬと書けば二月のかもめ
「人生はただ一問の質問にすぎぬ」と書いたら、二月のかもめになった。
「二月のかもめ」は、厳しい冬でも自由に大空を舞うカモメへの憧れを暗示。
「人生の何たるか」などと、小難しい理屈を並べる前からカモメは大空を舞っている。
自分も二月のかもめのように、たとえ厳しい環境にあっても自由に羽ばたいていたいものだ。
by 寺山修司(てらやま しゅうじ)
青森県出身の歌人、劇作家
演劇実験室「天井桟敷」主宰
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ
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