寺山修司の短歌 108 草の穂を


草の穂を噛みつつ帰る田舎出の少年の智恵は容れられざりし


「知恵」は、物事の筋道を立てて正しく処理していく能力。
「容れられざりし」は、受け入れて貰えなかった。

草の穂を噛みながら帰るような田舎者の少年の知恵など、(この都会では)通用しなかったのだ。

by 寺山修司(てらやま しゅうじ)  

青森県出身の歌人、劇作家   
演劇実験室「天井桟敷」主宰   
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ 

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