マイ・フェイバリット・ソングス 4


My Back Pages (マイ・バック・ページ)


キース・ジャレットが1969年にリリースしたアルバム『サムホエア・ビフォー 』の冒頭を飾るこの楽曲は、(2016年に歌手として史上初のノーベル文学賞を受賞した)ボブ・ディランのアルバム『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』(1964年)に収録される「マイ・バック・ページズ」が原曲です。

原曲は彼の個性でもある少しぶっきらぼうな印象がありますが、キースは叙情的なメロディラインを際立たせ、切なくも瑞々しいジャズへと昇華させた感があります。



Waltz for Debby (ワルツ・フォー・デビイ)


ビル・エバンス・トリオが1961年にリリースしたアルバム『ワルツ・フォー・デビイ』に収録される同名の楽曲。

このトリオの日本での人気は絶大で、2015年にユニバーサルミュージックが「ジャズの100枚。」と銘打って過去の名作100作品を再販した際、このアルバムが圧倒的な売上げ1位を記録しました。

彼らの作品がこれほどまでに支持される要因としては、①クラシック音楽の素養を持つビル・エヴァンスの演奏が「優雅で上品」である。②トリオで演奏する時は、三者が対等に対話的な合奏「インタープレイ」を展開するのも大きな特徴である。③いつの時代にあっても伝統的でアコースティックな演奏スタイルを崩さず、万人がイメージする 「ジャズらしさ」を体現している、などの点が挙げられます。


I'd love to see you again

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