マイ・フェイバリット・ソングス 6
Moanin' (モーニン)
アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズはメンバーチェンジが多く、1958年に発表されたアルバム「Moanin'(モーニン)」では、サックス奏者のベニー・ゴルソンが音楽監督の役割を果たし、トランペットがリー・モーガン、ピアノがボビー・ティモンズ、ベースがジミー・メリットというメンバー構成でした。
アルバム「Moanin'(モーニン)」の冒頭に収録される同名の楽曲は、ピアノ担当で牧師の息子でもあったボビー・ティモンズが作曲。ゴスペルのコール・アンド・レスポンスの影響を感じさせる特徴的なイントロを持ち、「ファンキー・ジャズ」を代表する曲と言われています。
因みに、「Moanin'」というタイトルは「苦しみ呻くこと(moaning)」の意味で、差別に対する心の奥深くの怒りと嗚咽を表しています。
チュニジアの夜 (A Night in Tunisia)
1942年にトランペット奏者のディジー・ガレスピーが、ピアニストのフランク・パパレリとの共作で作曲した楽曲(後に歌詞を付けて歌曲にもなりました)。
1959年秋に、ジャズ・メッセンジャーズのテナー・サックス担当としてウェイン・ショーターが加入すると、看板曲の一つである「チュニジアの夜」をドラム・ソロを中心とするアレンジにリメイクし、1960年8月ブルーノートでアルバム「チュニジアの夜」として録音。
以後、アート・ブレイキーの長いドラムソロと「ナイアガラ・ロール」と呼ばれる特徴的なドラミング奏法で親しまれるようになります。
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